ハードの面で何が必要かにふれてみたい。とりわけ垂直的システム体制を整えるにはQRS(クイックーレスポソスーシステム)の整備が必要であることを、最後に強調して取上げたい。米国で八〇年代に価格訴求を徹底的に推し進めるディスカウントの台頭が生じる一方、ギャップやリミッテットなど垂直型の自社ブラント専門店が海外生産を基盤に成長し、繊維品の輸入が急増した。これに対してアメリカの繊維業界はMFAに基づく輸入規制で対抗しようとしたが品種のシフト、生産用のシフトが生じて実効が上らなかった。こうした中で紡繊メーカーによって提案されたのがQRSの確立であった。小売・アパレル、紡繊メーカー間の情報ネットワーク化によってマーケットイン型の追加生産開発体制を構築することにより、国内拠点の優位性を確立しようという狙いがあった。こうしたシステムを日本でも導入しようとする動きが活発化した。
ユニクロが高い評価を受けたのか。そして評価を受けた矢先に減収減益だ。これは一体、何を意味しているのか。ユニクロが高い評価を受けたのは、徹底した低価格戦略にある。とりわけフリースやTシャツが好調で既存店売上げが六七・七%も伸びた。結果、売上・利益とも高い業績を示した。しかし、いまは破竹の進撃はみられない。異常なまでの人気を、とりもどすには大きな努力が必要だろう。そのためにはどんな手を打てるのか。従来の店にはもう魅力はない。それをどう作るか。皮肉なことに品質が向上すればするほど買い替えは先へと延びる。しかもスーパーやディスカウントストアーでもユニクロと似たような商品をユニクロより下回る価格で販売する時代である。新鮮で驚きのある新商品を開発していくというが少品種大量販売が基本戦略とされる中で、どれだけ新鮮で驚きを与え続けることができるか。
金曜日という特殊な日だからこそアメリカでは意味があり、キリスト教国でない日本では初めから意味をもちえなかったのだ。その異次元の発想の上に、さらに毎日になれば、まったく異なる思想である。イタリアやイギリスでは、上着を脱ぎ、シャツ姿になるだけでも相手への礼を失するのだ。カジュアルエブリデイなどという造語が作られたこと自体、日本の洋装文化の遅れを物語る。カジュアルフライデイのもともとの思想は、ThanksGodItsFriday。実は難しくて、金もかかる、自由なスタイルカジュアルウェアを身につけるのは難しい。選択肢が多すぎることと、普段身につける回数が少ないので、どうしても過去の経験値に頼ってしまうからだ。その経験値が一律であれば、どうしてもワンパターンになる。
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